【週末台湾旅行記2023】ナードは台湾野球の夢を見られなかった【1日目】

2023-05-07

今回は2泊3日で台湾に週末旅行に行ってきた。

羽田5:25発の飛行機に乗るため終電で羽田に向かったので、正確には2泊4日のちょい弾丸週末旅行だ。

与那国島の僅か100km先にある台湾はソウルと並んで週末海外旅行の定番スポットと言える。

台湾に行く目的は特に無かったが、航空券が安かったのとYoutubeやTwitterなどで話題になっている台湾チア(+野球)を観に行こうかなと思っていた。

まあ実際には行けなかった訳だが…

0時 羽田空港到着

終電ギリギリの0時過ぎに羽田に到着。

GWが近いこともあってか保安検査場は激混み、に見えるがコロナ前からこの時間帯は深夜便に乗る人で混雑していたような気もする。

革張りのふかふかチェアは先客に全て取られてしまっていたので、展望デッキ前にあるベンチで横になるも木製なので眠るには結構しんどい。

3時 チェックイン開始

殆ど一睡もできずチェックイン開始の3時になったのでカウンターに並ぶ。

タイガーエアというだけあって、カウンターでは虎のぬいぐるみがお出迎えしてくれる。

LCCではあるがチェックインカウンターは4つほど開いておりスイスイと手続きが進んでいく。

今までにエアアジアなどのLCCに搭乗したことがあるが、一番スムーズにチェックインが進んだ感じがする。

LCC=チェックインに異様に時間がかかる、というネガティブなイメージを打ち壊してくれる航空会社であった。

ボーディングパスの上部にも虎要素が入っている。

4時 SKY LOUNGEでシャワーを浴びる

ボーディングパスを受け取った後、出国手続きを済ませカードに付帯しているSKY LOUNGEへ向かう。

SKY LOUNGE自体にはシャワーは無いのだが、追加で1,000円支払うことでTIAT LOUNGEのシャワーが使えるので浴びる。

いや1,500円するじゃん…

事前の情報では1,000円と聞いていたが…

どうやらいつの間にか値上げしたようだ。

完全にシャワーを浴びる想定で行動していたので渋々が代金を支払い、TIAT LOUNGE内にあるシャワーブースの鍵を受け取る。

シンプルではありますが清潔感があり使いやすいシャワーブース。

シャワー後はラウンジでボーディングタイムまでまったり。

5時 タイガーエア機内の様子

事前に座席指定をしなかったので真ん中の座席になってしまった。

機内はほぼ満席で勿論隣にも人が来た。

ちなみにカウンターで座席を窓側か通路側にしてくれないかと言ったところ、帰ってきた回答は無慈悲にも「有料になりますがよろしいですか?」

羽田空港から出る一番早い便ということもあってか、機内は非常に静かで寝ている人が多かった。

座席

座席がとにかく狭い。

シートポケットに物を入れてしまうと本当に身動きが取れない。

LCCとは言えこんなにも狭い座席が許されていいんだろうか…

足元が広い前方座席へ課金させるための罠なのかこれは…(前方座席事前指定料3,100円)

前日一睡もしていないハズなのに機内でも30分ほどしか眠れず地獄の時間だった。

8時 台湾到着

定刻の8時より少し早く桃園空港に到着。

導線が少し分かりにくかったが入国カードを記載し無事入国。

台湾と日本の時差は-1時間だ。(日本が朝の8時なら台湾は7時)

バゲージクレームエリアにもシャワーがあり、羽田で1,500円払って浴びたことを少し後悔する。

詳細を見ると石鹸が備え付けとなっておりバスタオルさえ持ち込めば無料でシャワーを浴びられるそうです。

バゲージクレームエリアを抜け左側に向かうと銀行ATMが2つほどあるが、8時だと窓口は閉まっていたので、日本円を換金したい方は要注意かもしれない。

ちなみに台湾は想像以上に現金社会だったので、旅行者がキャッシュレスを貫くのはかなり難しいかもしれない。

台湾銀行のATMを利用しクレジットカードのキャッシングで現金を入手。

言語設定も日本語にすることができるので、特に迷うことなく利用することができた。

9時 台北MRTで台北中央駅へ

出発ターミナルの方にある台北MRT(地下鉄)で台北の中心街へ向かう。

桃園国際空港駅-台北中央駅 160元(約720円)

乗り換えなしで台北中央駅まで行けるので非常に便利である。

ちなみに車内は飲食禁止らしい。

座席には立派なテーブルも付いているのに飲食禁止とは、まるで生殺しだ。

車内は朝方ということもあり、ほとんど乗客が居なかった。

空港を出て40分ほどで台北中央駅へ到着した。

10時 国際的に有名なカバランウィスキーの蒸留所へ

詳しい解説は下記記事に譲るが、台湾の有名ウィスキーであるカバランを製造している蒸留所へ向かう。

そもそもカバランって何?

ウィスキーの五大産地と言えばスコットランド、アイルランド、アメリカ、日本、カナダであり「台湾産ウィスキー?」と疑問に思った方も居るかもしれない。

東南アジア産オリジナルウィスキーというと、SANG SOMなどの正直ウィスキーなのか焼酎なのか分からないような得体の知れない物を作っているイメージだが、このカバランは違う。

こちらはIWSCという国際的な酒の国際コンペティションで非常に高い評価を受けているらしい。(モンドセレクションと違って取るの大変らしい)

台北中央駅から宣蘭駅へ

宣蘭で"ギラン"と読むらしい。

ここからはMRTではなく台湾鉄道で宣蘭駅へ1時間半ほどの旅路である。

同じ台北中央駅でも台湾鉄道はMRTの駅から徒歩15分程離れている。

駅内の様子

全席指定の特急“自強号"のチケットを券売機で購入する。

台北中央駅-宣蘭駅 218元(約981円)

ちなみに自強の由来は台湾国民政府が国連を脱退するときに唱えたスローガンを基にしているらしい。

ちなみに料金の安い鈍行列車もあったが、2時間ほどかかるので選択肢としては無いだろう。

改札内のファミマで朝食兼昼飯として春雨弁当とジュースを購入する。

当たり前のように買い物をしたが、ファミマが台湾にあることに何の疑問も抱かせないほど景色と同化してしまっている。

春雨弁当とジュース 100元(約450円)

MRTでは飲食厳禁だったが、どうやら台湾鉄道の特急では飲食自由らしく周りにも弁当を食べている人が居た。

飛行機で眠れなかった疲れからか、弁当を食べた後は1時間ほど爆睡してしまった。

ちなみに宣蘭駅は途中停車駅なので本気で爆睡すると寝過ごすなぁ、と思ったが何とか起きることができた。

レトロだが結構かっこいい列車だった。

こじんまりとした駅舎である。

駅前には緑が広がっていた。

宣蘭駅からカバラン蒸留所

蒸留所は宣蘭駅からバスかタクシーで向かうらしい。

バスは本数が少なかった+分かりにくかったのでタクシーで向かうことにした。

駅前にはタクシーは居らず、5分程歩いたところにあるバスターミナルに溜まっていた。

帰りに気づいたが、こちらの出口は裏側で反対の口にはタクシー乗り場が普通にあった。

台湾のタクシーはすべて黄色いので適当なタクシーに声をかけタクシーに乗り、カバランウィスキーと言ってGoogleMAPを見せたところ一瞬で行先を理解してくれた。

個タクっぽいがメーターは回っているので安心だ。

混雑する主要道路を横目に農道らしき細道を抜け20分ほどで蒸留所に到着した。

宣蘭駅-カバラン蒸留所 タクシー代 300元(約1350円)

12時 カバラン蒸留所見学

蒸留所には到着したが、順路的に最後にあたる建物の前にタクシーを付けられてしまったので順路とは逆に回ることにする。

見学と言ってもホール、蒸留/貯蔵棟、レストラン、樽制作棟、ミネラルウォーター工場の5つしか無いので、走って回れば30分も掛からず見て回ることができる。

見学に特に予約などは必要なく、営業時間内に行けば見学ができる柔軟さが素晴らしい。

ウィスキーのの原料になる麦芽

ウィスキーの製造工程や実際に作っている様子を製造工程ごとに見ることができる。

糖化の様子

発酵の様子

蒸留の様子

巨大なポッドスチルを見ることができる。

熟成の様子

このように現役バリバリのウイスキー製造工場の中に入ることができる。

次にレストランやお土産屋が入っている棟に行き、目に入った入り50mlの小さなフラスコ入りウィスキーを購入。

700mlボトルで1万円を超えるので50ml 290元(約1305円)と高い。

お土産を購入し試飲場へ向かう。

試飲のコースとしては少し安いウィスキーとジンが1杯100元(約450円)、高級ウィスキー2種が1杯200元(約900円)と割と高かったが折角なので高級ウィスキー2種400元(約1800円)のコースを注文する。

他の記事だと試飲時間が定められているようだったが、私が行ったときはいつでも試飲できる雰囲気だった。

ここでお土産屋で使える支払った代金分のバウチャーがもらえるという驚愕の事実が判明。

これから行く方は必ず試飲をしてからお土産を購入するようにしましょう…

今回飲んだのはシェリー樽で熟成させたウィスキーとカスクストレングス、どちらも飲みやすく美味しかった。

試飲の後はバウチャーを使い適当なミニボトルを購入し、2階のレストラン、MR.Brownへ。

サンドウィッチとカバランウィスキーコーヒーを注文。

サンドウィッチとコーヒー 240元(約1,080円)

値段的には少し高いが、サンドウィッチはボリュームがあって中々美味しかった。

一人100元以上頼めよ!という注意書きがされていた。

2階にはレストランに加えてバーやテイスティングルームもあり、試飲場では飲めない種別のウィスキーも飲むことができます。

宣蘭という地にあるからか、蘭の花が至る場所に飾られています。

次にボトリング工場

実際にウィスキーを瓶に詰める工程や樽の内側の焼く工程を見ることができてめちゃくちゃ面白い。

樽を作ってる工程を15分程ぼーっと眺めてしまった。

次に天然水工場

酒造りにとって水は重要な要素なので、ミネラルウォーターを作るのも自然な流れなのかもしれない。

中は涼しかった。

どの棟も全力で走ると30秒ほどで駆け抜けることが出来そうなレベルですが、じっくり見たため1時間以上かかってしまった。

メイン棟

中はめちゃくちゃ綺麗で豪勢だが講堂があるだけでこれと言って見る物はない。

Uberを起動しても一台もタクシーが捕まらないため、受付にいたお姉さんに頼んでタクシーを呼んでもらい宣蘭駅へ向かう。

カバラン蒸留所-宣蘭駅 タクシー代 300元(約1350円)

タクシーの車窓から見えた謎の商店、送小水買とはいったい何なんだろうか…

15時 宣蘭からバスで台北へ

キ リ ン

謎のジャングルラッピングがされているが駅舎自体は結構レトロな感じだ。

朝に降りた出口と違い駅前は飲食店や商店街などがあり、かなり発展している。

時間的に特急が無かったのでバスで台北中央駅に戻ることにする。

バスターミナルは朝タクシーに乗った近くにあり、こちら側ではなく反対の出口に渡る必要があるが、改札で配っている紙を反対の改札で渡すことで無料で通行することが出来る。

再び5分程歩きバスターミナルへ。

バスターミナルにはいくつかのバス会社の営業所があり、行先表示に台北と書いてあるバスが停まっていたが、どうも全ての台北行きのバスが台北中央駅に行くわけでは無いそうだ。

適当な窓口で聞くと、一番出発の早い台北中央駅行きのバスを教えてくれた。

宣蘭バスターミナル-台北中央駅 140元(約630円) 15:40発

バスは安いながら全席指定2-1配列の3列シートでめちゃくちゃ快適でバスWiFiやコンセントも付いており、設備的には申し分ない。

また台北市内に付くまで爆睡してしまった…

予定だと1時間強で着くと聞いていたが、実際は台北市内の道路がめちゃくちゃ渋滞して2時間ほどかかり、17時半ごろ台北中央駅に到着した。

17時半 台北中央駅に到着、台湾野球を見られないことを悟る

見る予定だった楽天モンキーズのゲームは桃園国際空港の近くで開催されるため、駅から直接向かっても1時間近くかかる。

ホテルに一旦向かってから球場に行くと、どう考えてもゲーム開始に間に合わないのだが、睡眠不足で疲れすぎていてまともな判断が出来ずホテルに荷物を置きに行ってしまう。

価格重視で郊外のホテルを予約してしまったので、電車で40分時間弱かかるらしい。

おまけに駅の券売機が異様に混雑しており、交通カードをチャージするのに30分ほど掛かってしまい18時頃、駅を出発する。

おまけにラッシュ時間帯なのか普通に電車が混んでおり乗っているのがしんどかった。

18時40分 ホテル(ハピネス イン ホテル ニュー台北シティ)に到着

ホテルの最寄りの幸福駅に到着、北海道にも同じ名前の廃駅があった気がするがこちらは2020年開業とバリバリ現役。

本日泊まる幸福讚精品飯店(ハピネス イン ホテル ニュー台北シティ)に到着。

建物のLED装飾から一瞬ラブホテルかと思ってしまった。

中はいたって普通で、一人だがツイン部屋に通される。

一階には立派なレストランがありメインはそちらで中国語の"飯店"とはこういうことかと納得してしまった。

荷物を置いて直ぐに球場に行くか!と思ったが、一度ベッドに腰を下ろしてしまったらまったりした気分になってしまい、結局ホテルで茶を飲んだり周囲の飲食店などを検索していると、20時になってしまった。

アホかな?

20時半 近くの福壽街夜市へ

部屋にいても仕方ないので、徒歩10分ぐらいのところにある福壽街夜市へ向かう。

夜市のイメージとして人でごった返してるホコ天というものを考えていたが、ここは交通量がめちゃくちゃに多い。

悠長に食べ歩きなどしていたら恐らく轢かれるんじゃないかと思う。

揚げ芋 35元(約158円)

とりあえず目についた揚げ芋を食べる、フレーバーが色々選べたが海苔味にしたら尋常じゃない量の青のりをかけてくれた。

ギャングスターチキンってすごい名前

一通り見て牛肉粥と鶏排(デカい揚げ鳥)を購入しホテルで食べることにした。

牛肉粥 90元(約405円)

鶏排 85元(約383円)

夜市では特に酒類は販売されていなかったので、コンビニでビールを購入しホテルへ戻る。

21時 ホテルで屋台飯の牛肉粥、鶏排を食す

おかゆの横にあるビニールにはクルトンらしきものが入っていた。

コーンやネギしか入っていないシンプルな粥に見えるが、結構牛肉が入っており味も程よく塩気があり非常に美味しかった。

KFCとかと違い、台湾料理特有の八角と胡椒が効いているスパイシーな味付けで非常に美味しい。

ビールは500mlで一本60-70元前後(約270円-315円)であったので、日本と大差無いか少し高いぐらいであった。

台湾啤酒は台湾オリジナルだが、雪山啤酒はどうも台湾オリジナルビールではなく、米アンバイザーブッシュのライセンス品らしい。

どちらもさっぱりしており蒸し暑い台湾で飲むにはぴったりの味わいだったが、どちらかと言うと台湾啤酒の方がフルーティーさがあり好みな味だった。

睡眠不足もあって、夕食を取った後は気絶するように眠ってしまった。

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