【2022戦時下ロシア旅行記】0日目 ビザ発行申請編
2022年2月24日朝6時、ふと目が覚めてテレビを付けると戦争が始まっていた。
正直、2022年に本物の侵略戦争が始まるとは思っていなかった。
こんな走り書きが旅行当時のメモに残されていた。
2022年2月17日から2022年2月27日でロシアに旅行に行ってきた。出発時は平時だったが帰国時には戦時になっていたという旅は後にも先にも最後であってほしいが…
そんな史上最高にドタバタな旅行記を本ブログに記していきたいと思う。
1日を1記事に分けて記載し、施設などについては別記事で解説するスタイルで書いていこうかなと考えている。
今回は0日目ということで、(今となっては誰も参考にしないと思うが)ビザ取得までを書く。
情報はすべて2022年2月時点のものとなるので注意してほしい。
ビザを取ろう
ロシアへ渡航するためには、ビザの取得が必要だ。
観光目的での渡航に際しビザが必要な国は非常に少なく、ロシアをはじめに北朝鮮やキューバといった33か国に限られ、ビザ自体が普通の日本人とってはあまり馴染みのないモノかもしれない。
HISやJTBといった旅行代理店に代理申請してもらうことも出来るが、手数料が8000円程度と少し高いので時間のある人はそこまで難しくも無いので自身で取得してしまった方が良いだろう。
自身で申請する場合、昔は赤坂のロシア大使館でビザ申請が出来たが、現在では溜池山王にあるロシアビザセンター経由でしか申請できないようだ。
「東京のロシア大使館でビザを取得することが出来ますか?」というメールに対しての返答は以下の通りだった。
“おはよう!ビザの申請は公式ロシアビザセンターまで頼むわ"
ロシア大使館に直接出向くと無料で申請できたそうですが、現在は受付していないのでビザセンターにお願いすることにするが、11日営業日以降の受け取りで代行料金4500円と絶妙に高い価格設定。(絶対何らかの天下り機関だろ…)
不満もあるが、予約も簡単にでき、必要書類に対するチェックといったところも親切に行ってくれるので安心して申請することが出来た。
4日以内や1日以内のスピードビザ発行といったものには追加料金が掛かってくるので、渡航が決まったら早い段階で申請してしまった方が良いだろう。
ビザの種類
ロシアの観光ビザには入国回数別にシングルエントリービザ、ダブルエントリービザ、マルチプルエントリービザの3種類がある。
シングルエントリービザ – 1回入国用のビザ、一度出国すると入国することが出来ないので周辺国の周遊旅行には向かない。最長滞在日数は90日。
ダブルエントリービザ – 2回入国用のビザ、一度出国し再入国ができる。最長滞在日数はこちらも90日。
マルチプルエントリービザ – 入国回数制限のないビザ。最長有効期限は180日だが、最長滞在期間は90日。
参考:ロシアビザセンター https://japan.interlinkservice.world/ja/visa-tourist
ビザ発行の必要書類
・観光バウチャー
・電子申請書類
・証明写真(3.5×4.5センチ)
・パスポート
パスポートと証明写真は言わずもがなだが、「観光バウチャー」と「電子申請書類」とは何だろうか。
観光バウチャー
観光バウチャーとは宿泊施設や旅行会社の予約証明のようなもので、不法滞在を防ぐためのシステムで昔は様々な国で旅行の際に必要だったそう。
ロシアを旅する外国人旅行者にとって必須書類なので、ホテルの予約を個別に行うと「プラス2000ルーブルでバウチャー発行しますよ~」といったメールが送られてくる。
しかし、個人旅行の場合だとビザ申請段階でざっくりの旅程しか決まっておらず、どのホテルに泊まるかまでは決まっていないというパターンが多いのでは無かろうか。
そういった場合、空バウチャー業者に頼んでしまうと良いかもしれない。
空バウチャーとはペーパーカンパニーの旅行会社が個人旅行者向けに発行しているバウチャーで、ロシア旅行者にはお馴染みの代物らしい。
ロシアビザーズという業者を通じて空バウチャーを発行した。
一見怪しそうな業者だが、今のところクレジットカードの不正利用などもされていないので少なくとも私が使ったときは大丈夫だったようだ。
料金は1回入国のシングルビザ用で1200円。
宿泊するホテル名などを記載する欄があるが、宿が決まっていなければ宿泊予定のホテルを記載すればいいかと思う。
なお、滞在都市については宿泊予定の都市名のみ記載すればよく、日帰りで訪れる都市については記載する必要はない。
バウチャーはビザ申請の際に回収されてしまうので、入国時に提示が求められることはないい。
電子申請書類
バウチャーの取得が出来たら、次は電子査証申請書を申請しよう。
750円でビザセンターに代行してもらうこともできるが、簡単なので余裕があれば自分で行おう。
ロシア外務省のサイト(https://visa.kdmid.ru)から申請することができ、日本語対応もしているのでこちらの注意事項を読みながら作業を進めれば、発行することができる。
電子申請書はビザ申請の際に印刷して持ち込む必要があるが、印刷する際にサイズ変更などしないよう注意しよう。
ビザセンターに行こう
必要書類が揃ったらビザセンターの来訪予約をし申請に行くが、郵送での手続きも追加料金を支払えば対応してくれる。
来訪予約をしバウチャー、電子申請書類は印刷して持ち込むことをお忘れなく。
ビザセンターは溜池山王駅から徒歩10分ほどの外堀通り沿いにあり、エレベーターで4Fに上がると受付のお姉さまが親切に説明や書類のチェックを行ってくれる。
ちなみにパスポートはビザ受け取りまで回収されてしまうので、その間海外に渡航する予定のある方は要注意だ。
また、ビザの受け取りは発行日の14時以降となるので午前の便などで向かう場合は、前日までに受け取る必要がある。
そして最安のプランだと約2週間後にビザの発行が完了するので、ビザを受け取ればロシア入国の準備は完了だ。
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