【本音レビュー】中国国際航空(エアチャイナ)エコノミークラスに乗ってみた【搭乗記】

中国国際航空(エアチャイナ)は中国を代表するフラッグシップキャリアながら、東南アジアで3万台、ヨーロッパまで往復7万台など、非常に安価な航空券を販売しているコスト面で優れる航空会社です。

しかしXや搭乗記を見ると結構ボロカスに叩かれていることもあり、チケットを購入を検討している方は若干の不安を抱えているのではないかと思います。

そこで、本記事では中国国際航空について忖度無しのガチレビューで、皆様の不安を少しでも減少、あるいは増幅させていきたいと思います。

今回は北京経由、クアラルンプールへの登場記になります。

搭乗概要

搭乗便

搭乗日2024年4月19日-20日
搭乗便CA182,CA871
料金(往復)38,630円
CA182のダイヤ14時 羽田発 – 16時40分 北京着
CA871のダイヤ16時25分 北京発 – 23時 クアラルンプール着

今回搭乗した便は乗り継ぎ時間がほぼ24時間あったので、北京で1泊し市内を観光することが出来ました。

往復で4回飛行機に乗って約3.8万なので、1便あたり9,500円と国内線レベルの価格ということになります。

安すぎないか…?

そもそもエアチャイナとは

Q.エアチャイナってどんな航空会社?

エアチャイナ(中国国際航空公司)は、中華人民共和国を代表するフラッグキャリアで、1988年に設立されました。本拠地は北京で、北京首都国際空港を主要ハブとして運用しています。スターアライアンスに加盟しているのでANAのマイレージも溜まります。同じスターアライアンスのチャイナエアと混同されがちですが、チャイナエアは全く別の台湾の会社になります。

Q.安すぎるけど安全なの?

過去にはエアチャイナ129便墜落事故(2002年)をヒューマンエラーにより起こしており、本事故では乗員乗客166人中129人が死亡しています。しかし、重大事故は本事故1件のみでそこまで危険な航空会社という訳でありません。

オンラインチェックイン

Xなどでは出来ないという声もありましたが、公式サイトやアプリにオンラインチェックインの項目はあり、実際に可能です。

(バーコードは消していますが)こんな感じでPDFで搭乗券が発券されます。

ですが…

オンラインチェックインの搭乗券だけでは搭乗することはできず、カウンターに立ち寄る必要があります。

あくまで座席の指定という意味合いのようです。

アホか?

1レグ目 CA182羽田-北京

チェックインから搭乗

出発1時間半前の12時半に羽田空港に到着しました。

(オンラインチェックインはほぼ使い物にならないので)ご覧の通りチェックインカウンターは長蛇の列で、1時間程並びました。

また、自動発券機も使えません。

チェックイン締め切り時間は搭乗時間の40分前、13時20分ですがそれをオーバーし、13時半頃搭乗券を受け取りました。

幸い出国審査が空いていたので搭乗は間に合ったのですが、下手したら置いて行かれるんじゃないかという不安もよぎりました。

結局、出発15分前の13時45分頃の搭乗となりました。

免税店などを見たい方は、出発時刻の3時間前からカウンターは空いているので早めに空港に行くことをお勧めします。

機内の様子、エンタメや座席など

機材はA330-300で座席配列は2-4-2、搭乗率は80%-90%程で中国人が多めといった感じでした。

2時間半程のフライトですが、大型機材が投入されているようです。

いたって普通のエコノミークラスクラスの座席で、フットレストもあったので割と快適な印象を受けました。

大柄な筆者が乗ってもシートポケットに物を入れなければ前の座席に膝が付くこともなかったので、標準的なシートピッチと言えるでしょう。

機内液晶は割と古めですが映らない、ノイズが入っているといった不具合はありませんでした。

ただ、タッチパネルに対応しておらずひじ掛けのコントローラーで操作する形となり、少し使いにくかったです。

WiFi設備はありませんでした。

短距離路線ですが以下のアメニティが用意されていました。

・ヘッドフォン

・毛布

・クッション

フラッグキャリアらしく機内雑誌もしっかり置かれています。

離陸前のビデオにはパンダが

定刻から20分遅れた、14時20分頃離陸しました。

中国系航空会社は喧しいと聞いていたので覚悟していましたが、実際には非常に静かで快適なフライトでした。

お手洗いも清潔で、ハード面では日系とそこまで大差がない印象を受けました。

CAさんも親切で、乗っていて不快な部分は全くありませんでした。

そして定刻から20分程遅れ、17時に北京に着陸しました。

機内食/アルコールなど

出発から1時間程経った15時頃、機内食に先立ちドリンクの提供が始まりました。

橙汁(ソフトドリンク)

アルコールは中国の燕京(ヤンジャン)というビールやグレートウォールという中国産のワインなどがあり、機内から中国感満載です。

機内食は鳥のあんかけ焼きと焼うどんの2種類から選べるようでした。

私は鳥を選びましたが、日系と遜色無いレベルで結構美味しかったです。(パンが合うかは疑問ですが)

食事が終わると、CAさんが右上のプラスチックカップに紅茶かコーヒーを入れてくれます。

エコノミークラスだと味気ない紙コップで出てくることも多いので、これはちょっと嬉しいですね。

トランジットホテルへ

2レグ目は北京到着から24時間程時間があったので、エアチャイナが提供する無料のトランジットホテルに宿泊しました。

入国後、サービスカウンターに行きホテルへ送迎してもらいます。

ホテルは乗り継ぎ時間が長い場合無料で利用できるので、文句は言えないですが最低限のホテルという印象でした。

詳しい宿泊記は以下をご覧ください。

2レグ目 CA871 北京-クアラルンプール

搭乗券は既に羽田で手に入れているので、チェックインカウンターには向かわず出国しました。

2時間程前に出国したのでプライオリティパスを利用し、エアチャイナのファーストクラスラウンジを利用します。

北京空港自体はかなり広く出国後のエリアにも飲食店やお土産屋等が沢山あるので、ラウンジを利用しなくても中で時間を潰すことはできると思います。

直前での遅延通知

搭乗時刻が近づいたので搭乗口に向かったところ、出発時刻が16時25分から17時10分に変更なるとのメールが届きました。

1時間の遅延なのでまだ良いですが、出発時刻の30分ほど前に知らされたので驚きました。

このようにエアチャイナでは遅延が日常茶飯事だそうなので、到着日の予定を詰めてしまうと旅程崩壊してしまう可能性がありますね。

座席などの機内の様子

定刻から約1時間遅れの17時頃搭乗開始です。

機材はB737-MAX8で、墜落事故が多い機材だったのでとても不安でした。

また、6時間半程のフライトながら3-3配列の座席なので、その点でも辛い所があります。

搭乗率はほぼ100%で、乗客はほとんど中国人でした。

また、スカイマーシャル(航空警察)のような風貌のボディカムを付けたセキュリティ要員が搭乗していました。

威圧感はありますが、定期的に機内を巡回していたので安心っちゃ安心かもしれません。

音楽用のプレイヤーはありましたが、個人用機内エンタメ画面はありませんでした。

(暗くて分かりにくいですが)シートピッチは狭くは無く、前席に膝が付くことは無かったです。

足元には最新機材らしくType-AとCの充電口があり、その点はとても良かったです。

夕方便ということもあり、安定航行に入った後消灯されました。

機内食の時を除いて寝ている人が多かったので、話している人等もおらず割と眠ることが出来ました。

また、寝ている間もセキュリティ要員が巡回しているので安心して眠りにつけます。

そして寝ている間に定刻から1.5時間程遅れの24時半頃クアラルンプールに到着しました。

機内食

出発から2時間程経った19時頃ドリンクの提供が始まりました。

アルコールメニューは、羽田-北京便と同様のようでした。

今回は牛肉があったので、牛肉炒め的な物を選びました。

中華料理なだけありメインの味は良く、写真左上のサラダ的な奴が日本では馴染みのないスパイスが効いており結構美味しかったです。

食後のコーヒーサーブも羽田便同様ありました。

まとめ

機内設備や清潔度合は悪くは無く、また客層も思ったより良かったです。

機内食は普通に美味しく、アルコールのラインナップも豊富なので結構好印象です。

また、お酒が飲める人は結構美味しかったので中国ワインを試してみて下さい。

さすがフラッグキャリアなだけあり、搭乗中の体験としては日系のJALやANAとほぼ遜色のないサービスを受けられ快適でした。

ですが、オンラインチェックインが出来ない、ホームページが使いにくい、突然の遅延など、搭乗中以外の不安点は結構感じる部分ではありました。

特にオンラインサービスの弱さは致命的で、トランジットホテルもコールセンターに電話しないと予約できなかったりと、もしイレギュラーが起きたら結構面倒な事になるだろうなという印象を受けました。

総論として、万人にオススメできるかというと答えはNOになると思います。

特に海外旅行初心者にはオススメできません。

確かに安くて快適ではあるのですが、突然の遅延で次の便に間に合わなくなるリスクもあり、イレギュラーに対処する自信が無いならやめた方が良いと思います。

初めての海外旅行でエアチャイナに乗るんだ!というチャレンジングな方がいれば、遅延時にどうすればいいのか、どのように交渉すれば良いのか予めシミュレーションしておくと良いでしょう。(次便に振り替えてもらう/乗れない場合はホテルを要求する/長時間ならラウンジクーポンを要求するetc)

以上中国国際航空(エアチャイナ)の搭乗レビューでした。

何か不安点や質問などありましたらコメントやXまでお願いします。

中国,搭乗記

Posted by suppnd