【1杯17000円?!】中国で超高級ラーメンを食いに行ったら、「カニ味噌」で完全に埋没していて度肝を抜かれた件【蟹家大院】
中国のローカルグルメと聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべるだろうか?
おそらく多くの人が「安くてウマい」「屋台でサクッと数百円で食べられる」といった、リーズナブルな価格設定を想像するに違いない。

確かに中国の物価、特にローカルな飲食店の価格帯は日本のそれと比べても驚くほど安いことが多い。1杯400-500円でお腹いっぱいになれる麺料理は、街を歩けば星の数ほど見つかる。
しかし、そんな“中国=安い"という常識を根底から覆す、とんでもないラーメンが存在するという噂を聞きつけた。
そのラーメン、1杯のお値段がなんと17,000円(720元)or8,500円(360元)だというのだ……!
現地のローカル麺なら35杯は食べられる衝撃的な価格。
一体どんなセレブ麺なのか、気になったので食べてみた。
お店の情報
そのラーメンを提供するお店があるのは、中国・上海。歴史的な西洋建築が立ち並ぶ上海屈指の観光地、外灘エリアにある。
ちなみに、チェーンのようで検索すると何店舗か出てきた。
| 店名 | 蟹家大院(シエジアダーユエン)外灘店 |
| 住所 | 上海市黄浦区広東路59号 |
| 営業時間 | 11:00~翌02:00(定休日なし) |
| アクセス | 地下鉄2号線・10号線「南京東路駅」から徒歩約10分 |
いざ入店

すでに店構えからして、街角のラーメン屋とは一線を画すただならぬオーラを放っている。
なんと入店待ちの行列が!1杯8,500円もする超高額麺であるにもかかわらず地元民や観光客で賑わっており、結局入店までに約30分も待つことになった。
この価格帯で行列ができるとは、中国の富裕層の厚さと、このラーメンに対する期待値の高さが伺える。

ちなみに、待っている間にトイレを借りたのだが…ここで最初の衝撃。「トイレがめちゃくちゃ豪華&独特」なのだ!
個室のカギは昔の門のようなかんぬき式で、まるで便座が王座のような内装になっている。
さすが尖った一杯を提供する店。そのこだわりは、トイレの内装にまで行き渡っている。
店内はこんな感じ

店内は6人掛けのテーブルが8組ほどしかなく人気の割にこぢんまりとしている。
席に案内され、メニューを眺める。

麺は3種類あるようで、希少な上海蟹の白子のみを使用した「蟹白玉(720元=約17,000円)」、看板メニューであるカニ味噌と身がたっぷりの「蟹黄金(360元=約8,500円)」、カニの身がメインの「蟹太極(約72元)」だ。

他には、蟹の茅台酒漬けが提供されているようで、注文すると甲羅にレーザーでロゴを刻印してくれるらしい(誰得サービス?)
今回は看板メニューの蟹黄金を注文する。しかし、1杯17,000円とコース料理並みの値段がする蟹白玉は一体どんな味なんだろうか?
中国では珍しく、メニュー日本語の併記がありホールのスタッフは英語を話せるので注文もスムーズだ。

年中上海蟹を提供できるように自社の養殖場も持っているらしい。
サービスも凄い

ラーメン屋の飲み物といえばセルフサービスのお水だ。しかしこの店は違う。
なんとエビアン、サンペレグリノ、梅ジュースが飲み放題なのだ。


「水にエビアンが出てくるラーメン屋って何事……?」と困惑していると、今度は前菜として落花生とハスの漬物が運ばれてきた。
さながらコース料理だ。
麺の前のウォーミングアップと、ついに現れた「黄金の器」

そして、メインのラーメンの前にやってきたのはショウガスープだ。
「えっ、ラーメンの前にスープ?」と思うかもしれないが、これには理由がある。中国ではカニは体を冷やす食材とされており、一緒に体を温める生姜を摂るのが古くからの知恵なのだ。
食前に甘辛いショウガスープを飲むことで、胃腸の準備は万端だ。
注文から20分ほどで、我が人生で最高額となる1杯8,500円のラーメンが目の前に運ばれてきた。

「…………え?」
ラーメンを頼んだはずなのに、麺が1ミリも見えないのである。
器の表面を完全に覆い尽くしているのは、黄金色に輝くドロッドロの物体…
そう、大量の蟹味噌と蟹の身だ。
過去に松阪牛で麺が見えない1万円のラーメン、というような記事を読んだことがあったが、こちらは「蟹」で麺が完全に見えない。
なんとこの1杯のラーメンのために、十数匹分もの上海蟹の蟹味噌と身が贅沢に使われているというのだから驚きだ。
もはやこれはラーメンなのか…?濃厚な蟹の香りが食欲をそそるそそる。
人生最高額のラーメンを実食

いざ、箸を突き入れて底の方から麺を引きずり出し混ぜてみる。細めでもちもちの麺には、これでもかというほど黄金の蟹味噌がねっとりと絡みついている。
ひとくち啜ると、濃ッッッ厚な蟹の風味が口内に広がり旨味が炸裂した。蟹味噌のコクと濃厚な甘み、そしてそれをまとめる上品な油の香ばしさ。
噛めば噛むほどカニの身から旨味が溢れ出し、ドーパミンドバドバの美味しさだ。
ラーメンというより「カニ料理のシメに麺を投入した」という表現の方が正しいかもしれない。
麺を啜っていると一つの問題が発生した。麺が足りないのだ。
驚くほど濃密な蟹の旨味に、気づけば麺を完食。残った味噌を単体で味わうには少し塩味が強いと感じるかもしれないが、心配はご無用。

なんとこのお店、麺のお代わり(替え玉)が無料で可能なのだ!残った濃厚な蟹味噌に、お代わりした茹でたての熱々麺を再度投入し、最後の一滴まで上海蟹の旨味を余すことなく堪能することができた。
結論:8,500円払ってでも「食べる価値」は大いにある!

正直、物価の安い中国で1食8,500円というのは破格の値段だ。現地のローカル食で済ませれば数日間食いつなげる額だ。
しかし、冷静に考えてみてほしい。
上海蟹が最も美味しくなるシーズンは、通常「秋から冬」にかけての短い期間だけ。それ以外の季節では、なかなか新鮮で美味しいカニを大量に味わうことは難しい。
だが、このお店に来れば、シーズンオフであっても、十数匹分ものカニの旨味が凝縮されたこの「蟹黄金」をいつでも最高クオリティで食べることができるのだ。
これだけの手間暇と圧倒的なカニの量、超豪華なトイレ、さらにはエビアン飲み放題や麺のお代わり無料というサービスを考慮すれば、この8,500円は、決して高くない。食べる価値がある。
中国=安い、という固定概念を打ち破る最高峰の1杯。
上海を訪れた際はぜひ蟹ラーメンを体験してみてほしい。きっと、あなたの中のラーメンの常識が変わるだろう。










ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません