中国側から北朝鮮を見てみよう(提案)【丹東観光案内/旅行記】
つぶれてた柳京飯店とやけに多いロシア物産店
昼食も摂らずに気づけば16時。空腹を満たすため、事前にうまいとリサーチしていた北朝鮮レストラン「柳京飯店」へと向かった。

が、店は潰れていた(2025年10月時点)。テナント募集の張り紙が出ているのを見る限り、営業を再開する見込みはなさそうだ。

途方に暮れて周辺を歩いていると、ロシア雑貨店が目に留まった。

近年の中国では、なぜかこうしたロシア雑貨店を頻繁に見かける。


店内にはマトリョーシカや玩具、ロシア定番のカップ麺やビールなどが並び、品揃えはかなり豊富だ。

面白いことに、ここでも北朝鮮ビールが売られていた。しかも、周囲の土産物屋よりも安い価格設定だ。

結局、昼食代わりと言ってはなんだが、月餅のような菓子を買い食いしながら川沿いをぶらぶらと歩くことにした。

廃工場らしき設備や、集合住宅が見える。

集合住宅は絶賛建築中のようで、今のところ人の気配は全くない。

ふと甲高い音が聞こえて川に目をやると、北朝鮮の国旗を掲げたモーターボートが姿を現した。 乗っているのは、あちら側の観光客だろうか。国境沿いの観光を楽しめるとなれば、おそらくは相当な「上級国民」なのだろう。
北朝鮮レストランで遅めの昼飯を

さすがに腹が減った。どこか手頃なレストランはないかと歩いていると、街の至る所に北朝鮮ビールの広告があることに気づく。こんな光景が日常に溶け込んでいるのは、世界でもおそらくここ丹東くらいだろう。

良さげな雰囲気の店を見つけ、入ってみることにした。店名は「長白山(朝鮮名:白頭山)」。

まずは大同江ビールを注文。よく冷えたビールが、歩き疲れた体に染み渡る。

朝鮮料理の店らしく、最初にお通しのような形でキムチなどが数種類運ばれてきた。どれも酒が進む味だが、中でも右下にあった豆腐のような料理が非常に旨かった。

メインに頼んだのは、チヂミと冷麺。 味は「普通に旨い」という感じだったが、ボリュームがありコスパは良く感じる。(デブの筆者でも満足できた)

大同江ビール2本に料理を平らげ、会計はわずか65元(約1,300円)。
中国の飯の安さは、旅行者にとってはやはり最高だ。
大連に帰る!前に北朝鮮タバコをゲット
最後の晩餐を平らげ、北朝鮮との国境の街・丹東とおさらばだ。ホテルに預けていた荷物を受け取り、駅前のデパートで時間を潰すことにした。

店内には何故かアルパカがいた。何でもありだ、中国。
お土産として北朝鮮のタバコを買い込み、駅へと向かう。

駅に入ると、お決まりの「社会主義核心価値観」のスローガンがお出迎え。


駅構内は広く、ベンチや飲食店も充実している。地方の駅にしてはかなり発展しており、待ち時間も苦にならない。

時間になったので、高鉄に乗り込む。運賃はたったの2700円だ。

座席に座った瞬間に猛烈な眠気が襲い、次に気づいた時にはもう大連駅だった。

丹東と比べれば圧倒的に都会だ。駅からタクシーで宿へ向かう。

一泊2764円。さっき乗ってきた高鉄の運賃とほぼ同額という事実に驚くが、室内は普通に綺麗。

部屋で、丹東で仕入れたタバコとビールで一服。気分はすっかり北朝鮮人だ。

タバコはタール重めで、喉にズンとくる。 (※ちなみに北朝鮮製のタバコは外為法で持ち込みが禁止されている。)

夕食は近くの海鮮料理屋へ。大連はウニ餃子が有名らしいので、それとザリガニを注文した。


ウニ餃子は想像の範疇に収まる味だったが、驚いたのはザリガニだ。
身が簡単に剥けて食べやすく、想像以上に旨い。

ビールも安く、酒飲みにとって中国はまさに天国のような国だった。
おわりに

こうして、丹東での観光は幕を閉じた。
北朝鮮という国の姿を、これほどまでに目前に捉えることができたのは得難い経験だ。また、大連からは高鉄一本でアクセスでき、日本からでも2泊3日程度の休みがあれば十分に足を運ぶことが可能だ。
日本では決して味わえない、独特の空気感とリアリティに満ちた場所。近場で「異国情緒」や歴史的な背景に興味があるのなら、ぜひ一度その目で確かめてみてほしい。
最後に一つ。大同江ビールを試すのをお忘れなく!










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